どうもです。そあれです。
今回はゲームの話をします。普段はあまりゲームを遊ばずに、サウンドトラックだけ聴いて「ゲームは音楽」とか言っているのですが、久しぶりに重ためなゲームをやったのでその記録を残します。
ここで私が重ためなゲームと言っているのは、ストーリーの有無を見ています。例えば『ロックマン』の無印シリーズ。Dr.ライトとDr.ワイリーの因縁が軸にあるものの、ゲーム面ではロックが8ボスを倒すアクションで、ストーリは薄いです。例えば『モンスターハンター』シリーズ。近年の作品はその限りではないですが、ストーリーは村を訪れたハンターがモンスターを狩猟する動線を作るくらいで、あとはたくさんの裏設定でフレーバー的に作品を支えています。
私がやったことのあるゲームはこのようなストーリーに比重を置いていないゲームが多く、メイン要素にストーリーがあるゲームを遊ぶのは乙女ゲーム以外ではあまり記憶がないレベルです。明確にストーリーがあったといえる作品だと、ちょっと弱いですが『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』以来でしょうか。
ストーリーがある作品を消費する際は、こちらが何かを思わないといけません。私は感情の起伏が大きい方ではありませんので、何かを思うことの負担も割とあって、その点で例えば『ファイナルファンタジー』のようなゲームを重いなあと避けているのです。
で、今回のイナズマイレブンですが、間違いなく重い側の作品です。サッカーがテーマの作品ですが、描いているのはサッカーよりも人生なので。正直自分の人生とも向き合えていないのに、フィクションの人生に心乱されたくないよという気持ちが強いのですが、イナズマイレブン好きの友人から、ストーリーを全部聞いたうえで、なおやったほうが良いと言われたので、じゃあ。。となったのがプレイの経緯です。
私がイナズマイレブンシリーズを遊ぶのは、ニンテンドーDS用ソフト『イナズマイレブン2 脅威の侵略者 ファイア/ブリザード』以来です。2009年発売なので17年ぶりのプレイですが、どうやら最後に出たイナズマイレブンのゲームは『イナズマイレブンGO ギャラクシー ビッグバン/スーパーノヴァ』で、こちらが2013年発売なので、シリーズをちゃんと追っている人でもゲームをプレイするのは12年ぶりになるらしい。間に新作を作っている報告もあったのに不思議な話です。
アニメは無印1、2、3と、不思議な話の原因であるアレスの天秤、オリオンの刻印を視聴済みなので人よりちょっと知ってるかなくらいの知識はある状態での新作プレイになります。
前置きで1000文字を超えてしまいましたが、ここから感想文です。一応ネタバレ注意ということで。
舞台は長崎県、南雲原中学校。心疾患により激しい運動ができなくなった主人公「笹波雲明」は、サッカーを忘れるためにサッカー部のないこの学校へ転校してきます。しかし、高い身体能力を持ちながらも家庭の事情でサッカーを諦め不良となった先輩「桜咲丈二」との出会いや、サッカーボールを雑に扱う野球部との邂逅を経て、サッカーへの思いが再燃。廃部となっていたサッカー部を復活させようとするところからストーリーが始まります。
このゲーム、サッカー部を作るところからゲームがスタートするので、序盤の1~3章はサッカーをしません。基本的には口論で相手を言い負かすことによってストーリーが進行していきます。2章からは5対5のミニサッカーをする機会もあるのですが、ゲームシステムが分かっていない状態でのサッカーバトルが本当に難しかったです。ゲームを通して苦戦した箇所トップ3には2章のうどん屋のおばちゃん達とのミニサッカーが入ります。サブイベントもサブイベントなのに。
ストーリーは南雲原中からサッカー部がなくなった原因を紐解いていく3章が印象に残ったでしょうか。過去にサッカー部が起こした事件の裏に暗躍していたのは教頭でした。という話でしたが、この教頭はクビになったあと一切出てきません。もしこのゲームが『脅威の侵略者』や『オリオンの刻印』だったら教頭がサッカーチームを作って主人公チームを潰しに来る展開があったかもしれませんが、その辺はさらっと終わりましたね。
あと、喫茶店で作戦会議をする際にカステラパフェを3つ食べ終えた雲明が描写されるのですが、さすがに食べ過ぎでちょっとウケてしまいました。例えばロイヤルホストのパフェがひとつ1000円前後なのですが、3つ食べたら3000円ですよ。中学生にとっての3000円って結構大きいと思うのですが、雲明ほど思慮深い人間が3000円出せる美味しさならちょっと食べてみたい気もします。
野球部と決着をつけることでサッカー部を作るまでの話は一区切り。雲明と桜崎先輩の他には、雲明のクラスメイトの「木曽路兵太」くん、ダンス日本一の「忍原来夏」先輩、忍原先輩のファンの「古道飼亀雄」くん、生徒会副会長の「四川堂我流」先輩、野球部リーダーの「柳生駿河」先輩、あとはサッカー面接で選んだセレクトキャラクター達が加わります。
サッカーの都合上少なくとも11人を描写しないといけないところを、セレクトキャラクターでコストカットするのはストーリーをまとめることを考えた良い判断だと思います。無印イナズマイレブンでもキャラクター多すぎて光の当たりづらい子はいましたから。
メインキャラクターで私が好きなのは四川堂先輩でしょうか。

クールで自他に厳しい性格。百人一首で鍛えた動体視力でゴールキーパーをするという聞いたことのない設定も良いですね。「責任とは人に対して取るべきものではない。責任とは自分にこそ取るべきものだ。」章終わりの今日の格言にも選ばれた四川堂先輩のセリフですが、中学生にして人間ができすぎていて共感ができないです。
4~6章は地区予選編です。ここからやっとサッカーが始まりますが、私のプレイ環境的にはここで大問題が発生します。何故か試合中にカメラがボールを追ってくれない現象が起こることがあるんですよね。カメラが勝手に上に向かって動いたり、その場から動かなかったりします。こうなると画面外で何かが起こっているのを見守るしかなくて、偶然キャラクターが1対1に入ってコマンドバトルが起こるまで何もできません。
これは私のNintendo Switch Liteのスペックが足りていないから起きているような気がします。そう、普段ゲームをあまりやらない私は『ポケットモンスター ソード・シールド』のときに買ったNintendo Switch Liteが現役なんです。今後ゲームをやるならNintendo Switch 2じゃないと駄目かと、強く思いましたね。。
ストーリで印象に残ったのは5章、データサッカーの「北陽学園」との戦いです。この学校には雲明がまだサッカーをやれていたころのライバル「空宮征」をはじめとする個性あるキャラクターが揃っているのですが、なんといっても監督「下鶴改」でしょう。

下鶴改といえば、無印1で雷門中と戦った同じくデータサッカーの学校「御影専農」のエースストライカーです。とはいえ、イナズマイレブンといえばで名前が挙がるキャラクターではないので、円堂守や豪炎寺修也を差し置いて出てくる過去作キャラクターが下鶴改!?という驚きはあります。まあ先に友人から全部聞いたので知っていたんですけど。
試合中には忍原先輩が足を痛めているのを雲明が気づきながらもチームメイトに伝えず、何故伝えないかを問われた際に「サプライズ」と答えるシーンがあります。イナズマイレブンシリーズには説明不足な監督という伝統があって、雲明もこの要素をちゃんと引き継いでいて笑いました。これ、無印2の瞳子監督の頃から無くて良い要素だと思っているのですが、どうやら日野社長はこれがやりたいみたいです。
また、5章ではシュート技「春雷」が使えるようになります。忍原先輩の「ぐるぐるシュート」の回転力に桜崎先輩の「剛の一閃」のパワーを加えた南雲原中の連携必殺シュートですが、なんとこの春雷、後に店売りされます。

どうやらゲーム中ひとつしか入手できないようになっているようなのですが、それでも(あ、そこ大事にしないんだ)とは思いました。
余談ですが、セレクトキャラクターのひとりに「妖士乃銀郎」というキャラクターがいて、この子が「シルバーウルフレジェンド」という必殺技を覚えます。「ウルフレジェンド」といえば、無印2で吹雪士郎が色々吹っ切れた後に習得するシュート技で、結構重たい設定のある必殺技なのですが、コンパチ技をセレクトキャラクターがレベルアップで覚えたときは(え~~~)と思いましたよね。だってゲームでは究極奥義だった技ですよ。
昔のイナズマイレブンはこういう技の秘伝書を配信限定とかにして箔をつけていたイメージだったので、時代の変化を感じる要素でした。
話がそれましたが、北陽学園、6章では南雲原中と合併。チームメイトになります。北陽学園としては南雲原中との試合は勝っても負けても良かったことになるので、そういう試合で手を抜かずに戦うの偉いなという感想が出るのですが、その後の試合の実況解説がこの合併に触れないのには違和感ありました。
急に違う学校のエースとかがチームに入っているのに、連携とか気にならないわけなくない?と思うのですが、何も触れずに進んでいくので(そういうものかな~)と思いましたね。さっぱり進むところはとことんさっぱり進むので、ドーパミン中毒な現代人の影響はここにもと思ったりなど。
地区大会決勝の相手は沖縄の「大海原中」、無印2でも出てきた学校で監督は「綱海条介」。無印3では円堂守とともに世界を戦った元イナズマジャパンのメンバーです。私は頼りがいのある大人キャラクターが好きで、それに合致するこの綱海というキャラクターがシリーズで一番好きなのですが、ちょい役でも出てきてくれてうれしいですね。
そんな大海原中は決勝戦の日程が町のお祭りの日程と被ってしまったとかで、南雲原中が不戦勝で勝ち進むことになります。ここでゲーム音楽の話をすると、地区大会の決勝といえば『パワプロクンポケット13』の『逆襲の時!』という楽曲があります。
大変に熱い曲で、その後の甲子園編が霞んでしまうほどなのですが、これの印象で地区大会決勝は熱いものという先入観がある私にとって、この展開は意外性がありました。
7~9章は全国大会編。舞台をお台場に移し、地区大会を勝ち進んだ強豪校と戦います。7章の近畿ブロック代表「京前嵐山中」、8章の関東ブロック代表「帝国学園」、9章の決勝戦「雷門中」、どれも強敵で難しかったです。カメラがボールを追ってくれないせいもあって。あと、シュートチェインという必殺シュートを仲間方向に打つことで、必殺シュートを重ねて火力を上げられるシステムがあるのですが、使おうとすると処理落ちなのかボタン入力を受け付けてくれないことがあって困りました。
7章の主役は木曽路兵太くん。京前嵐山中がイナズマイレブンGOシリーズに出てきたシステム「化身」を使う学校ということもあり、南雲原中も化身で対抗したいわけですが、その役目を担うのが木曽路くんです。
人と人との間に立って潤滑油のように立ち回ることが得意な木曽路くんにチームの力を結集させて化身を生み出そうという展開なのですが、仲間を生かす性格から自分を疎かにしていたことに気づいた木曽路くんが、チームの中心人物として覚醒するシーンはまさに少年漫画の王道展開で、これを見て木曽路くん嫌いになる人いないでしょという感じ。
私はイナズマイレブンGOを未履修なので化身というシステムのことをよく知らないのですが、7章と同じようにそれぞれのキャラクターの成長の具現化として化身が描かれているなら各キャラクターにちゃんと見せ場があるんでしょうから、暇な時間があれば履修してみてもいいかもしれないですね。問題があるとすれば私にイナズマイレブンがあんまりウケていないという点。こんなに長文を書いておいてあんまりウケていないんです。私はリーヨの精神の持ち主ではないので。。
最後は木曽路くんと、確執のあった京前嵐山中の「西條リル」がスピード和解して終わります。子供の頃って急に友達になったり急に疎遠になったりするので、ある意味ではリアルかもしれないですね。四川堂先輩のように中学生にしては感性が大人すぎて共感できないキャラクターが多いイナズマイレブンですが、こんな感じで子供であることが分かるシーンがあるとホッとします。
8章の帝国学園は天才少年監督「不破アリス」に率いられていて、南雲原中も雲明の指揮下にあるので少年監督対決です。ゲームとして一番楽しかったのが8章でした。お互いに必殺タクティクスを切り替えて戦うのですが、これがゲームしてる感があって良かったです。
本作、必殺技を使うのに共通のテンションゲージが必要で、これまでのシリーズのようにポンポン技を使えるわけではないので、派手さに欠ける部分を感じないでもないのですが、必殺タクティクスを使うことが場面転換になっていて、いま試合が展開しましたよというのが体験として分かりやすくて良かったです。合計3種類のタクティクスを前半で切り替えるのでスピード感もありました。
あと、帝国学園のキャラクターが不破アリス以外モブキャラクターなのは思い切ったなと思いました。帝国学園といえば無印1で雷門中の最大の壁となる学校ですから、色々話を作ることはできたと思います。そんな中でキャラクターを絞って描くのは美味しいところを捨てているようなもので、なかなかできることじゃないと感心しました。
一方で、試合のスピード感も相まってさくっと章が終わったなという感じもしましたね。この後が最終章なので、そこに向けての助走のような印象を受けました。まあ前述した通り、さっぱり進むところはとことんさっぱりな本作ですから、全体を通してみたらあまり気にならないかなとは。
最終9章、雷門中戦です。本当に難しかった。。後半からチームメンバーのポジションが入れ替わるのですが、キック力のないキャラクターでシュートブロック技完備の相手を突破していくのが大変で、ゲームオーバー後に前半終了後、後半終盤から開始できるようにされていなかったらこのゲームを投げていたかもしれないです。
後半、怪我で離脱していた円堂守の息子、「円堂ハル」が復帰してから大きくストーリーが動くのですが、やっぱり連携シュート「イナズマブレイク」を打ってくるシーンが印象に残りましたね。イナズマブレイクといえば無印1での雷門中の最終奥義ですから、こういう展開で使われるのにふさわしい技です(なので無印2でジェミニストームのゴールキーパー、ゴルレオがよそ見しながら片手で止めたのは良くなかったと思います)(ウルフレジェンドもこういう展開で使われるべきでは?)。
しかし、実況解説はイナズマブレイクに触れません。なんでなの。雷門中の試合をずっと見てきた「角馬圭太」がイナズマブレイクに触れないことあります?その後円堂ハルが打った新必殺技「メテオッド・ファイアトルネード」には触れますが、なんとこのメテオッド・ファイアトルネード、後に店売りされます。本当に何故?

熱い展開になんか水を差されるんですよね。これ気になってるの私だけなのかな。古道飼くんがシュートを決めたり、ちゃんと熱い部分もあるんですけど、なんか惜しいというか。
そんな感じでエンディングです。苦戦したランキングは以下ですね。
1位:最終章、雷門中戦
2位:2章、うどん屋のおばちゃん達とのミニサッカー
3位:タイヤターゲット特訓
3位のタイヤターゲット特訓に関してはタイミング良くボタンを押すゲームなんですけど、判定がなんか間違えてない?と思うくらいシビアで、これで一定のスコア取らないとストーリーが進まないとかじゃなくて本当に良かった。
あと触れていない要素だとサブクエストですね。クリアすると報酬がもらえるちょっとしたイベントが全45個あるのですが、もらった報酬の中にこんなものがありました。

「神のアクア」といえば無印1のラスボス、世宇子中が使用したドーピングアイテムです。こんなものを歴史に残すなよ。
というわけで、『イナズマイレブン 英雄たちのヴィクトリーロード』を遊んだ記録でした。重たいゲームだったので感想も長文になってしまった。総じて、イナズマイレブンの新作としてちゃんとしたものが出たなという感想で、開発途中のゴタゴタを知っている身としては良かったねという気持ちしかないです。
一番好みだったキャラクターは雷門中ゴールキーパー、「暖冬屋哉太」。

彼は関西弁の褐色キャラクターです。『名探偵コナン』で一番好きなキャラクターが「服部平次」な私に刺さらないわけがなかった。
一番印象に残ったセリフはこれ。

普段自分が思っているのと同じことをキャラクターが代弁してくれると、そのキャラクターに共感ができますよね。何事にもカジュアル勢で、世の中の物事すべてにうっすら消極的な私が円堂ハルに共感するというのも変な話ですが。
久しぶりにゲームをやったのですが、なかなか時間が取れなくて社会人で趣味持っている人には尊敬しかないです。私は体力もないので休みの日は本当に休んでいるだけになってしまいがちですが、なんか色々頑張ってみようかなと思える体験でした。
それでは、そあれでした。














