―――秋―――
老いと滅びの季節
朽ちていく色彩にひとり
そあれです。
近頃はエモいという概念があるらしいのですが、さびれた風景とか煙草を吸う人とかどことなく死臭を感じる例が多い気がします。
古くから人間の心を動かしてきた「死」
有機物が腐り、枯れていく秋という季節は数多くの表現者のおやつになっています。
近年では夏が終わったらすぐ冬みたいな気候のせいで秋の存在が疑われているのもなんだか物寂しさを感じて至れり尽くせり。
外に出て命が尽きるときの輝きを感じたい。
紅葉って体調不良で土気色の顔とか貧血で白っぽい唇と似てますよね。
体調の悪い樹木がカメラのフラッシュや車のクラクションを煩わしく思っているかもしれません。
私も死ぬときは誰かの何かを動かしたいです。
どうやら人間は死が大好きらしいので。
更新を停止している間に世界では
バトルアスリーテス大運動会の続編が放送され、
NORAZOが新曲を発表し、
宇宙の法シリーズ最新作の日程が決まりました。
laws-of-universe.hspicturesstudio.jp
コロナウイルスに触れないだけでポップになる世界。
普段の私が暗がりにいるだけでこの世は色にあふれているのかもしれません。
この間すごく相性の良い配色のアパートを見つけて(相性いいな~)って思いました。
こういうものだけ見て生活したい。
良いこと待ちの精神はそれだけで色々を豊かにしてくれます。
彩度の低い色に満ちた世界でふわふわと漂うように過ごすことができます。
痩せないし、集中力も上がらないし、嫌なことも忘れられないけど。
ただ、自分でいられます。
みなさんは『どうぶつしょうぎ』というボードゲームを知っていますか?
3×4の盤面、4種類の駒、かわいいイラストによって将棋と将棋のイメージを簡略化したボードゲームです。
このゲームは世にも珍しい?後手必勝のゲームという特性を持っています。
基本的にゲームでは一手早い先手が有利になることが多く、遊戯王の先攻1ターン目はドローなしというようなハンデが設けられがちですが、どうぶつしょうぎはお互いが完璧に指しあった場合必ず後手が勝つことが解析されています。
しかし私が思うにこのゲームのすごいところは後手必勝なのに、アップデートもされないのに、一定数競技人口があり人気もあるという点です。
定跡に関しては対象年齢4歳以上の知育玩具の必勝法を大人が見つけたとて、という話なのですが、競技者がいるというのはゲーム性以外の魅力のなせる業です。
萎びた葡萄も貴腐ワイン
私の好きな言葉ですが、適材適所って大事です。
だって上見たらキリがないじゃないですか。あきらめも肝心。
下位互換でもそれが自分に合っているなら一番いいでしょ。
自分だけの強みを見つけようとして、良い部分を潰してないですか?
ぜーんぶ自分に言ってます。
ゲームに回答が出ていても遊ばれるどうぶつしょうぎのような人間になりたいですね。
ナンバーワンにもオンリーワンにもならなくていいから。でもいいんじゃないの精神で。
ダイナマイトといえばダンシングダイナマイトな昨今、私は7 MEN 侍を応援しています。
どうせ人生は死に至る病。
やりたいことをやっておいたほうがいいらしい。
最近こういうこと話し過ぎて本当に宗教を心配されるようになってきました。
でも神なんていないので安心してください。
私をどうこうできるのは私だけなんだ。
ここには私しかいないんだよ。
それでは、そあれでした。